2013年3月19日火曜日

第一話 ドラゴニウム

小柄な青い体色のTF…
グリフが、大柄な青い体色のTF…
スキッズプライムを訪ねてきたのは、つい10分前のことだった。

「あの〜、スキッズプライムさん?」
「は、はい?!」

うぶな彼はすぐさま硬直する。

「あなたはダークエネルゴンに耐性があると聞いたのですが…」
「い、一応…」
「よろしければ、私の代わりに、このドラゴニウムを探していただけませんか?」

首を傾げるグリフ。
スキッズプライムの答えはとうに決まっている


「喜んで!」




-世界ID:primax 110.9 beta. グリフォニア星系-

「確かこの辺りと聞いたんだが…」

グリフの頼みを引き受け、一人辺境の地にやってきたスキッズプライム。
こんなところにまで一人で来るのは、流石に無謀だったかも知れない

が、出発前の彼はそんなことを考えられる精神状態ではなかった。
好きな子の役に立ちたい。 ただ、それだけだった。

「見つからないなぁ…」
端末を手に、辺りを見回すと、 強烈な反応があった。

「?!」
彼はいそいでその場へ向かうと、そこには
まばゆい光を放つドラゴニウムの鉱脈があった。

無論、ここには普通のTFが入ることは出来ない。
ある意味、彼にしか体験できない光景といえよう。

「よっしゃ! 待ってろグリフちゃ…」

嬉々としてドラゴニウムに触れるスキッズプライム。
と、そのとき!

「ウォォォォォオォォオォォォ?!!」
彼の体に電撃が走り、見る見るうちに体の組成を作り替えていく。
それも、激痛を伴って

「ア… ア…!」

流石の彼も、死期を悟ったその瞬間
電撃は止まった。

「く… くそ… 腰いてぇ」

なんとか立ち上がるスキッズプライム。
その時、ドラゴニウムに彼の顔が映る。

「な、なんじゃこりゃあああ!!」

彼の体は、凶暴かつ、巨大に、変化していた。



次回…第二話 「龍の惑星」


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